〜物価は上がるのに、銀行のお金だけが取り残される〜
結論
100万円を銀行に「置いたまま何もしない」ことは、「安全」ではなく「毎年じわじわ価値が削られる選択」です。
特に、当面使う予定のないお金をすべて銀行に置いている人ほど、
気づかないうちに大きな損をしています。
通帳の数字は減りません。
でも――
そのお金で買える量は、確実に減っています。
私も、ほんの数年前まで、まさにそうでした。
今あなたが持っている「100万円」は、将来どうなる?
今、あなたの口座にある100万円。
5年後、10年後も、通帳の数字は100万円のままです。
でも、その100万円で買える量は同じでしょうか?
答えは、はっきりNOです。
これは投資の話でも、お金持ちの話でもありません。
銀行に100万円以上置いているすべての人に、すでに起きている現実の話です。
インフレとは「お金の力が弱くなること」
インフレとは、モノの値段が上がること。
それは同時に、お金の力が弱くなることでもあります。
たとえば、
去年100円で買えたものが、今年は102円になる。
たった2円の差に見えますよね。
でも、これが毎年2%ずつ続いたらどうなるでしょう。
10年後には、
同じ100円で買える量は、約82円分まで減ります。
(100円の購買力が、82円相当になるということです)
1万円札は1万円札のまま。
でも、買える袋の数、食べられる回数は、確実に減っていく。
それがインフレです。
数字で見る、100万円の「目減り」
インフレが年2%だった場合、
100万円の実質的な価値はこうなります。
【インフレ年2%の場合】
・5年後: 約90万円分(−10万円)
・10年後: 約82万円分(−18万円)
・20年後: 約67万円分(−33万円)
【インフレ年3%の場合】
・10年後: 約74万円分(−26万円)
・20年後: 約55万円分(−45万円)
通帳には100万円と書かれたまま。
でも中身は、確実に痩せていく。
なぜ慎重な人ほど、インフレに弱いのか
動けない人は、怠けているんじゃありません。
失敗を恐れる、真面目な人なんです。
「投資は怖い」
「損するかもしれない」
「もっと勉強してからやりたい」
「だから今は銀行に置いておく」
私も「もう少し勉強してから…」って言い続けて、
何年もお金を銀行で寝かせていました。
すごく正しく見える。
でも実は、その慎重さこそが、確実な損失を生んでいます。
なぜなら、その間にもインフレは勝手に進んでいるから。
「何もしない」という選択をしているあいだも、
あなたのお金の価値は、毎年2〜3%ずつ削られ続けているのです。
いま起きているのは「静かな資産削り」
この差はどこから生まれるのか。
企業は値上げをする。
働く人の給料も(遅れて)上がっていく。
でも、銀行に置いたままのお金だけは、何も変わらない。
数字は100万円のまま。
でも、その100万円で買える量だけが、毎年じわじわ減っていく。
これが、「静かな資産削り」の正体です。
家計簿にも通帳にも現れない。
だから、多くの人が気づかないまま削られていきます。
じゃあ、どうすればいいの?
いきなり投資をしろ、という話ではありません。
まずやることは、とてもシンプルです。
ステップ1:自分の貯金額を見る
100万円?300万円?500万円?
もし100万円以上を銀行に置いているなら、
インフレによって毎年約2万円ずつ価値が消えている計算になります。
この仕組みは、こちらで詳しく解説しています。
『100万円を銀行に置くと、毎年2万円ずつ価値が消える理由』
ステップ2:それを「いつ使うお金か」で分ける
・すぐ使うお金(1年以内)
→ 銀行でOK
・数年後に使うお金(2〜5年後)
→ 国債という選択肢があります
(準備中)『インフレ時代にお金を守る国債の使い方』
・10年以上使わないお金
→ インフレを上回る方法があります
(準備中)『なぜインフレに勝てるのは株式(投資信託)なのか』
たったこれだけでも、
10年後の景色はまったく変わります。
まとめと、最後の問い
インフレは、もう私たちの生活の中で起きています。
気づかない人は、静かに削られる。
気づいて動く人は、同じインフレを味方にできる。
株や投資信託を持っていれば、
企業の値上げが、自分の資産を押し上げる力になります。
インフレは敵ではありません。
何もしないことだけが、唯一の敵です。
知らなかった頃の自分に、今のこの数字を見せてあげたい。
それでも、あなたはこの100万円を、
何もせず10年、置いておきますか?


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