結論:銀行の預金金利ではお金の価値は守れない
銀行にお金を預けていると、
通帳の数字は減りません。
でも――
お金の「価値」は減っています。
これ、ちょっと怖い話なんですが、
気づかないまま過ぎていく事が一番やっかいなんです。
いまの日本はインフレ(物価上昇)の時代です。
日本政府・日銀はインフレ目標を年2%に設定しており、実際に2023〜2024年はそれに近い水準で物価が上昇しています。
銀行の金利では、そのスピードにまったく追いつけません。
つまり今の銀行は、
「安全に守ってくれる場所」
ではなく、
「ゆっくり価値が減っていく場所」
になってしまっています。
銀行の金利はいま何%なのか?
普通預金の金利はほぼゼロ
多くのメガバンクの普通預金金利は
**年0.001%**前後。
100万円を預けて1年間でもらえる利息は
たった10円。
税金が引かれて、実際の手取りは約8円ほどです。
定期預金でもインフレには届かない
「定期預金なら少しはマシでしょ?」
と思うかもしれませんが、
1年定期でも年0.1〜0.2%程度。
100万円で1,000〜2,000円。
インフレが年2%進む世界で、
0.2%の金利はほぼ無意味です。
インフレで100万円は毎年どれくらい減っているのか
100円のお菓子が102円になる世界
インフレ2%とは、
去年100円で買えたものが
今年102円になるということ。
数字は小さく見えますが、
これが毎年積み重なると大きな差になります。
たとえば、銀行に500万円置いている人なら、毎年10万円分の価値が消えている計算です
インフレ2%の世界では、
100万円 → 毎年 約2万円分の価値が減る
500万円 → 毎年 約10万円
銀行に置いているだけで、
この金額が毎年、静かに消えていきます。
家計簿には出てこないから、ほとんどの人は気づきません。
👉 インフレ解説記事(価値が溶ける仕組み)
100万円を銀行に預けても、年8円しか増えない
銀行の金利をもう一度見てみましょう。
普通預金0.001%
→ 100万円 × 0.001% = 年10円
→ 税引き後 約8円
ネット銀行やキャンペーンを使っても、
よくて年0.1〜0.2%。
一方でインフレによる目減りは
2万円。
2万円減って、8円増える。
これで「守れている」と言えるでしょうか?
日本人の多くがいまも銀行にお金を置いている
日本では今も、
投資をしていない家庭:約55%
資産の半分以上が現金の家庭:約50%
と言われています。
NISA口座を持っていても、
実際に使っていない人も多い。
「銀行に置いておくのが一番安全」
という意識が、まだとても強い国です。
国債金利なら銀行よりどれくらいマシか
例えば、今の10年国債の利回りが
年1.6%だとすると、
100万円で年間 16,000円。
銀行の8円と比べると、
約2000倍の差です。
もちろん国債でもインフレ2%には少し届きません。
でも、
銀行よりは、圧倒的にマシ。
というのはハッキリ言えます。
ただし国債は満期まで持てば元本が守られますが、途中で売却すると元本割れする可能性もあります。
👉 個人向け国債の買い方・仕組み記事
国債は「守る」お金、投資信託は「増やす」お金
国債は元本がほぼ守られます。
だから「短期で使うお金」には向いています。
でもインフレに完全には勝てない。
ここで「投資って怖いんじゃ?」って思う人もいると思います。
一方、株式(投資信託)は違います。
企業は値上げし、売上と利益が伸び、
それが株価に反映されます。
だから長期で見れば、
インフレを上回って成長できるのです。
もちろん、投資信託は元本保証ではなく、短期的には値下がりすることもあります。だからこそ「10年以上使わないお金」で運用することが大切なのです。
👉 NISA × 投資信託の始め方記事
銀行・国債・投資信託の正しい使い分け
すぐ使うお金 → 銀行
数年以内に使うお金 → 国債
10年以上先のお金 → 投資信託(株式)
この3つを使い分けるだけで、
お金の減り方は大きく変わります。
まとめ:銀行は「お金が減っていく場所」になっている
銀行に置いても、数字は減りません。
でも価値は確実に減っています。
国債で守り、
投資信託で増やす。
銀行に置くだけでは、お金の価値は守れない時代です。
国債で守り、投資信託で増やす。
お金の置き場所を見直すだけで、10年後の資産は大きく変わります。
それでも、すべてを銀行に置くという選択もあります。
ただその場合、
1000万円を預けていれば、毎年20万円分の価値がインフレで消え、受け取れる利息はわずか数十円〜数百円。
その状態を、何年続けるのか。
それも一つの選択です。


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