正直に言うと、
このテーマを書きながら、何度も手が止まりました。
学資保険って、悪者じゃないんです。
多くの親が、本気で「子どものため」を考えて選んだものだから。
だから簡単に、
「間違いだ」と切り捨てる気にはなれません。
でも同時に、
数字を見てしまった今、
何もなかった顔で通り過ぎることもできなくなりました。
これは否定の話ではありません。
ただ一度、立ち止まって確認する話です。
- 学資保険はなぜ人気?入る人が多い4つの理由【親心理】
- 学資保険はいらない?増えないと言われる本当の理由
- 学資保険 返戻率106%は高い?年利換算すると0.3%の現実
- 学資保険とインフレの関係|お金の価値は守れているか
- 学資保険 途中解約は損?元本割れが怖くて動けない本当の理由
- 学資保険 見直しはいつ?子どもの年齢で決める判断基準
- 学資保険と投資信託を比較|18歳時点で132万円差がついた結果
- それでも11歳以上は学資保険を続けた方がいい理由
- 学資保険から投資に切り替えるのは暴落が怖い?
- 学資保険は減額できる?解約しない第三の選択肢
- 学資保険と投資信託の決定的な違いは出口の自由度
- まとめ|これは過去を責める話ではない
学資保険はなぜ人気?入る人が多い4つの理由【親心理】
学資保険を選ぶ理由は、驚くほど似ています。
- 「途中で使えないから安心」
→ 自分への強制力になる - 「元本割れしないと聞いた」
→ 保険会社がそう言っていた - 「保険=守り」
→ 投資は怖い、保険は安全
そして、口には出さなくても大きいのがこれです。
「みんな入っているから」
子どものお金になると、
判断は一気に慎重になります。
失敗したくない。
減らしたくない。
この気持ち自体は、まったく間違っていません。
でも、「失敗したくない」という気持ちが、
別の形の失敗を連れてきている可能性もある。
ここが、今日いちばん考えたいところです。
学資保険はいらない?増えないと言われる本当の理由
もし学資保険が1円も増えなかったら、
もっと簡単だったと思います。
「それ、意味ある?」と。
でも現実は違う。
少し増える。
ほんのり増える。
この『悪くはない感じ』が、判断を鈍らせます。
増えているようで、
本当に守れているかは別問題なのに。
学資保険 返戻率106%は高い?年利換算すると0.3%の現実
よくあるモデルです。
- 月2万円 × 18年
- 払込総額:432万円
- 満期金:約458万円(返戻率106%)
一見、6%も増えているように見えます。
でもこれは18年間の合計です。
432万円を18年かけて458万円にするペース。
年利に直すと、約0.3%。
ここで、少し胸がざわつきました。
本当にこれで、守れているのか。
インフレ率2%の時代に、
0.3%で本当に足りるのか。
学資保険とインフレの関係|お金の価値は守れているか
金額が増えていても、
買える力が減っていくなら、実質はマイナスです。
静かに溶ける氷山。
表面は変わらないのに、
水面下で確実に小さくなっている。
守っているつもりで、削られている。
これが、インフレ時代の学資保険の正体です。
インフレでお金の価値がどう変わるかは、こちらの記事でも詳しく書いています。
学資保険 途中解約は損?元本割れが怖くて動けない本当の理由
理論だけで言えば、
投資信託へ乗り換えた方が合理的です。
でも現実は、そんなに単純ではありません。
元本割れが嫌で保険を選んだのに、
その元本割れを、自分で選べるか。
正直、これは感情と理性の戦いです。
頭では分かっていても、
気持ちが追いつかない。
私自身、この数字を見ても、
簡単には割り切れませんでした。
だから必要なのは精神論ではなく、
納得できる数字です。
学資保険 見直しはいつ?子どもの年齢で決める判断基準
判断基準は、親の年齢ではありません。
残り時間=18歳 − 今の年齢
| 子どもの年齢 | 残り年数 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 0〜7歳 | 11〜18年 | 乗り換え有利 | 複利が大きく効く |
| 8〜10歳 | 8〜10年 | 要比較 | 損失と利益を天秤 |
| 11歳〜 | 7年以下 | 払い切り有利 | 時間が足りない |
資産形成の勝負は、商品選びではなく、時間の長さです。
学資保険と投資信託を比較|18歳時点で132万円差がついた結果
前提は全員同じです。
- 月2万円 × 18年 = 432万円
- 学資保険満期 = 約458万円
途中解約して、
- 解約返戻金+残り積立を投資信託へ
- 想定利回り 年5%(かなり保守的)
| 子どもの年齢 | 学資保険 | 乗り換え | 差 |
|---|---|---|---|
| 5歳 | 458万 | 約590万 | +132万 |
| 9歳 | 458万 | 約564万 | +106万 |
| 13歳 | 458万 | 約514万 | +56万 |
計算しながら、何度も見直しました。
「本当に?」と、自分でも疑いたくなる数字でした。
でも条件を変えても、
流れは変わりませんでした。
途中解約で元本割れしても、
18歳時点では全員が学資保険を上回ります。
それでも11歳以上は学資保険を続けた方がいい理由
13歳ケースでも、理論上は投資が勝ちます。
でも差は56万円。
この56万円のために、
- 相場変動リスク
- 精神的ストレス
を背負う価値があるか。
年齢が上がるほど、
割に合わなくなるのが現実です。
学資保険から投資に切り替えるのは暴落が怖い?
よく聞きます。
「大学直前に暴落したら終わりでは?」
この不安は正しいです。
でも歴史を見ると、
- 暴落は来る
- 10年以上あれば回復している
本当に怖いのは、暴落ではありません。
回復を待てる時間がないこと。
だから11歳以上は、
払い切りを勧めています。
暴落時の考え方は、こちらの記事でも整理しています。
暴落との向き合い方(準備中)
学資保険は減額できる?解約しない第三の選択肢
続けるか、やめるか。
実は二択ではありません。
減額
- 月2万円 → 月1万円
- 契約は維持
- 浮いた1万円を投資へ
特に8〜10歳ゾーンでは、
思考停止から抜ける現実解になります。
学資保険と投資信託の決定的な違いは出口の自由度
投資信託は、
- 必要な分だけ使える
- 余りは育て続けられる
- 留学・起業にも対応できる
学資保険は、
- 18歳で強制終了
- 余っても増えない
学資保険はゴール。
投資信託はスタート。
この考え方は、出口戦略の記事ともつながります。
資産取り崩し、出口戦略(準備中)
まとめ|これは過去を責める話ではない
この記事を書きながら、
もし自分が同じ立場だったら、
本当にすぐ決断できるだろうか、と何度も考えました。
それくらい、この問題は簡単ではありません。
当時の判断は間違いではありません。
選択肢が少なかっただけです。
でも今は、数字を知ってしまった。
- 7歳以下なら、まだ間に合う
- 10歳以下なら、検討する価値がある
- 11歳以上なら、払い切りも合理的
答えはひとつではありません。
でも、知った上で選んだ道なら、
それが本当の意味で「子どものため」になる。


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