
「子どものために学資保険に入りました」
この言葉、子供も思う“やさしい言葉”のひとつだと思います。
- 子どもの将来を考えて
- 毎月コツコツ積み立てて
- ちゃんと備えようとしている
これだけで、親としてはもう十分すぎるくらい。
最初にハッキリ言います。
親心は100点です。
問題があるとしたら、それは親心ではなく、
商品設計のほうです。
「学資保険」という名前が持つ魔法
「学資保険」
この名前、強すぎませんか。
- 学資=教育
- 子どもの将来
- 小さい頃から積み立て
もうこの時点で、
「教育資金を準備するなら、これが正解ですよ」
と言われているようなものです。
しかも学資保険は、
👉 目的(教育)
👉 手段(学資保険)
が最初からセットになったパッケージ商品。
考えなくても買えます。
一方でNISAは、
- 目的を自分で決める
- 金額も自分で決める
- 期間も自分で決める
箱だけ渡されて、
「中身は自分で考えてください」
という世界。
学資保険
→ 考えなくていい商品
NISA
→ 考えないと使えない制度
そりゃ学資保険が選ばれやすいのは当然です。
学資保険に入る人の多くは「数字」を見ていない
学資保険に入っている人の多くは、
- 利回りを知らない
- 総支払額を知らない
- 15年後いくらになるか把握していない
というより、
数字を提示されていないケースがほとんどです。
よくある説明はこうです。
「毎月1万円で、満期に〇〇万円受け取れますよ」
本来なら聞くべきなのは、
- 総支払額はいくら?
- 利回り何%?
- 同じ金額を投資したらどうなる?
でも、ほとんどの人は聞きません。
聞かないというより、
聞く発想自体がない。
保険屋さんは悪くない(商売として当然)
保険屋さんは、
- 保険を売るプロ
- 自社商品を売るプロ
です。
だから比較対象は、
👉 銀行預金
👉 定期預金
になります。
それと比べれば、学資保険は「よく見える」。
逆に、
- 投資信託
- NISA
- インデックス投資
との比較は、ほぼ出てきません。
理由はシンプル。
分が悪いから。
悪意ではなく、ビジネスとして普通の話です。
だから今日は理屈を語らない。数字だけ見る
前提条件。
- 毎月:3万円
- 期間:15年
- 元本合計:
30,000円 × 12ヶ月 × 15年 = 540万円
■ 15年後の金額比較
| 方法 | 想定利回り | 15年後の金額 | 増えた額 |
|---|---|---|---|
| 現金 | 0% | 540万円 | 0円 |
| 学資保険 | 年0.5% | 約580万円 | +40万円 |
| 投資(インデックス) | 年5% | 約780万円 | +240万円 |
👉 差:200万円
同じ月3万円。
同じ15年。
置き場所を変えただけで、
200万円の差が生まれます。
200万円の差は何を意味するか
- 私立大学の学費 約2年分
- 一人暮らしの仕送り 約4〜5年分
- 留学1年分
普通に進路の選択肢が変わる金額です。
差がついた理由は「愛情」ではない
- 親心の差ではありません
- 頑張りの差でもありません
違うのはただひとつ。
👉 お金の置き場所
学資保険が向いている人
- 元本割れが絶対に嫌
- 増えなくていい
- 確定額が欲しい
この場合は、学資保険でOKです。
でも「増やしたい人」には向かない
- インフレに弱い
- 機会損失が大きい
- 時間の力を使えない
少しでも、
「子どもの選択肢を増やしたい」
「できるだけ楽をさせたい」
と思うなら、別の置き場所があります。
発想を変える|入口ではなく出口から考える
- 大学入学時にいくら欲しい?
- そこまで何年ある?
- じゃあ月いくら必要?
ゴール → 期間 → 月額
この順番です。
教育資金シミュレーションで確認する
今の積立額で、
理想のゴールに届くか確認してみてください。
関連記事:学資保険の数字をもっと詳しく
まとめ
- 学資保険=考えなくていい商品
- 投資=最初だけ考える商品
- めんどい方が、将来ラクになる
最初だけ少し考える。
あとは「時間」と「複利」に任せる。
それが、いちばんラクな教育資金づくりです。



コメント