ボーナスが入ると、「どのくらい投資に回せばいいんだろう」と迷う人は多いと思います。
全額を貯金するべきか。
全部投資に回した方がいいのか。
せっかくのボーナスだから、少しくらい使ってもいいのか。
結論から言うと、ボーナスの投資割合を最初から何%と決める必要はありません。
先に年間で貯めたい額を決め、近いうちに使うお金を確保する。
その後に残った分を、投資と楽しみに振り分けます。
貯蓄も進めながら、今の生活も楽しむための考え方をまとめます。

ボーナスの投資割合に、全員共通の正解はない
ボーナスの半分を投資、残り半分を貯金。
そんな分け方が合う人もいるかもしれません。
でも、数年以内に車検や旅行、家電の買い替えを予定している人と、当面大きな出費がない人では、必要なお金が違います。
生活防衛資金がまだ足りない人が、ボーナスを全額投資に回す必要もありません。
大切なのは「ボーナスの何%を投資するか」ではなく、いつ使うお金なのかです。
年間でいくら貯めるかを、先に決めよう
ボーナスの使い道を決める前に、まずは年間の貯蓄目標を決めます。
目安は、手取り年収の20%です。
40代会社員の年収中央値は額面で450万円ほど。手取りにすると、およそ350万円です。
手取り350万円なら、年間70万円を貯蓄・投資に回す計算になります。
いきなり20%が難しいなら、まずは手取りの10%から始めれば十分です。
無理な目標を立てて数か月でやめるより、少ない額でも毎年続ける方が資産は増えていきます。
たとえば手取り年収が370万円なら、
- 手取りの10%:年間37万円
- 手取りの20%:年間74万円
- 手取りの30%:年間111万円
が目安です。
人と同じ額を目指す必要はありません。
自分の生活を崩さず、毎年続けられる年間目標を決めましょう。
平均額より、中央値を見た方が現実に近い
「みんなはどれくらい貯めているんだろう」と気になる人もいると思います。
ただし、貯蓄額の平均は一部の資産が多い人に引き上げられます。自分の現在地を知る参考にするなら、平均より中央値を見る方が現実に近い数字になります。
J-FLEC「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」では、金融資産を保有していない世帯も含めた金融資産の中央値は、次のとおりです。
| 世帯 | 平均 | 中央値 |
|---|---|---|
| 単身世帯 | 1,211万円 | 100万円 |
| 二人以上世帯 | 1,434万円 | 350万円 |
平均と中央値に大きな差があることが分かります。
ただし、この数字は「今いくら持っているか」の参考です。
中央値より少ないからといって、焦って生活を削って貯蓄額を増やす必要はありません。
年間の貯蓄目標は、世間の数字ではなく、自分の手取りと暮らしに合わせて決めるものです。
ボーナスを振り分ける前に、使う時期でお金を分ける

年間の目標が決まったら、ボーナスの中から近いうちに使うお金を先に確保します。
たとえば、
- 車検や税金
- 家電の買い替え
- 旅行
- 冠婚葬祭
- 数年以内に予定している大きな出費
こうしたお金は、投資に回しません。
必要な時に相場が下がっていたら困るからです。
数年以内に使う予定のお金は、普通預金など、すぐ使える場所に置いておく方が安心です。
生活防衛資金がまだ十分でない場合も、まずは預金を優先します。
年間目標に必要な額を、ボーナスから先に確保する
次に、年間貯蓄目標を達成するために必要な額を計算します。
年間貯蓄目標 − 毎月の先取り額 = ボーナスから確保する額
たとえば、年間100万円を貯める目標で、毎月7万円を先取りしている場合。
毎月7万円を12か月続けると、年間84万円です。
残り16万円を、夏と冬のボーナスから8万円ずつ確保すれば、年間100万円の目標を達成できます。
この時に確保したお金も、使う時期で分けます。
数年以内に使う予定があるなら貯金。
10年以上使う予定がないなら、新NISAなどを使った投資を考える。
ボーナスだから全額投資、ではありません。
目的と使う時期に合わせて、貯金と投資へ振り分ければいいのです。
残ったボーナスは、楽しみに使っていい

必要なお金と、年間目標分を確保した後に残ったボーナスは、楽しみに使っていいお金です。
旅行に行く。
好きな物を買う。
外食を楽しむ。
貯蓄を増やしたいからといって、ボーナスを一円も使わずに我慢し続ける必要はありません。
ただし、順番は逆にしないことです。
楽しみに使って、残ったら貯金や投資に回す。
これでは、ほとんど残りません。
貯金と投資を先に確保し、残った額で最大限楽しむ。
この順番なら、使った後に「今月も貯められなかった」と後悔しにくくなります。
貯蓄も人生の楽しみも、どちらも大事にする
お金を貯めることだけが目的になると、毎日が苦しくなります。
反対に、今を楽しむことだけを優先して、毎回ボーナスを使い切ってしまえば、将来への不安は減りません。
だからこそ、先に年間目標を達成するためのお金を確保してから、残った分を思い切り楽しむ。
貯蓄も、投資も、旅行も、好きな物を買うことも。
どれか一つだけを選ぶ必要はありません。
まとめ|ボーナスは順番を決めれば迷わない
ボーナスは、次の順番で振り分けます。
- 年間で貯めたい額を決める
- 数年以内に使う予定のお金と生活防衛資金を確保する
- 年間目標に必要な分を、貯金や投資に回す
- 残った分を楽しみに使う
楽しんで残った額を貯めるのではなく、貯める額を先に確保して、残った額で楽しむ。
この順番なら、将来のためのお金を育てながら、今の人生も楽しめます。

コメント